2012/02/07

「世の中をより良くするために行動すること」を「働く」と呼ぶのです。

先日受けた研修の中で「あなたは何故働くのか?」という問いを受けました。率直に「世界をより良くするため」と答えたのですが、ちょっと周りと噛み合ってないというかしっくりこない感があったので、思考を整理してみます。

まず人の行動をお約束の2×2マトリクスで分けてみます。軸は対象(自分のため/他者のため)と効果(プラス/マイナス)です。

こんな感じ。


この中で、他者のために行うプラスの効果を持つ行為が僕にとっては「働く」に該当します。ので何故働くのかという問いに対する回答は当然「世界をより良くするため」となります。

一方で研修の他の参加者からは「お金のため」や「自己実現のため」といった答えも挙がっていました。これらの回答をした方は、そもそも思考の対象を黄色のエリアに限定して回答したのだと思います。そこから自分が実際に行う行為を選ぶ際の判断軸(=働く理由)として「稼げる/稼げる」「やりがいがある/ない」というのを適用しているのだと思います。

と、そもそもの思考の対象に違いがあったため、違和感を感じたのだと思います。

「働く」というテーマで話をする時は、どのレイヤーで話してるかをあらかじめ明確にしておくと議論が噛み合いそうですね。

さて、せっかくなので次回(と言いつつ次々回)はこれをベースに「働く」の領域に対して今想うことを綴ってみたいと思います。

ではでは。


【2020/12/24 追記】
この研修は謎だった。当時所属していた会社でマネージャー向けに行われた研修だったのだけれど、なぜこのタイミングで、この対象に、この内容で、この講師が行ったのか全くわからなかった。(たぶん講師もわかってなかった)

そんな無駄に費やした時間をどうにか意味のあるものにしようと書いたのがこのエントリー。「ブログネタになる」と思えば大抵の経験に価値を見いだせるブログって素敵。