2019/03/11

シンプルは生、複雑は死

シンプルさと改善性の関係について考えてみます。

結論からいくとシンプルであればあるほど改善もしやすいです。

改善というのは好転を期待して対象に変化を与えることですが、変化には違和感がつきもの。変化を与えた後は、それに伴う違和感が「単なる不慣れ」なのか「本質的なズレ」なのかを見極める必要があります。(関連エントリー→変化により生じる違和感は「不慣れ」なのか「本質的なズレ」なのかきちんと見極める

で、改善対象がシンプルであればあるほど、違和感が単なる不慣れなのか本質的なズレなのかを見極めるのが容易になります。考慮すべき変数が少ないからです。

一方で対象が複雑だと考慮すべき変数が多いため、変化によって生じた違和感の正体を見極めるのが困難になります。

つまり、シンプルであるほど改善を行うハードルが下がり、複雑であるほどハードルは上がるということ。

となると、シンプルなものは改善が繰り返されますます価値が高まっていくのに対し、複雑なものは改善がなされることなく放置されていく。

これすなわち、シンプルは生、複雑は死ということ。

ゆえにぼくはシンプルをこよなく好みます。基本的に複雑になった時点で物事はそこで終わり。シンプルさの維持こそが生命線です。

改善とシンプル維持の両立が困難なケースも多々ありますが、そここそ知恵の絞りどころ。あの手この手を調べ、考え、試し、どうにか好手を見出します。好きなんです、この作業。たぶん日常生活のなかで一番好き。

ここに適性があるので、とりあえずぼくの生活はシンプルに保たれているのだと思います。