2013/03/12

思考のレイヤー

特に新しい概念でもないけど、ふと思った思考のレイヤーという概念について自分の言葉でまとめてみます。

思考には深浅があって、その深浅の程度を表すのが僕の言う思考のレイヤー。

最初は浅いところから始まって、じっくり考えることにより徐々に深まっていきます。

コミュニケーションの際、各自がどのレイヤーにいるかは非常に重要。基本的にはレイヤーが近しいほどテンポ良く、生産的なコミュニケーションが成立します。打てば響くといった感じの僕がものすご~く好きな状態です。

んで、なんとなくですが分野が違っても同じレイヤーにいる人同士はある程度通じ合える部分があるような気がしてます。上手く具体例思い出せないですが、全くの分野の異なる人の話を聞いてるときに「あ、この人自分と同じレイヤーで考えてるな」と感じたことが何度もあります。

多分思考のレイヤーは深くなればなるほど、哲学的というか世の中の原理原則に近づいていき、普遍性を帯びていくんだと思います。

考えに考えぬいてプレーしているイチローなんてその発言を聞く限り完全に哲学者の域に達してるし、永世棋聖の米長邦雄氏とプロゲーマーの梅原大吾氏もその著作を読むと勝負に向かう姿勢としてかなり近しい結論に至っています。最近だと元400mハードル選手の為末大氏も非常に哲学的な発信を行っていますね。

普遍性を帯びるからこそ、その発信は広く共感を呼ぶ。

じゃあ、それらの人の発信に触れることで自分がすぐにその領域に到達できるかというと、僕はNOだと思っています。

もちろん方向性としては十分に参考にはなるけれど、結局は自分の経験と照らし合わせながら考え抜き、自力でその域に達するしかないと思ってます。そうなって初めて自分の言葉で語れ、納得してその概念を体現できるようになるんだと思います。

前にも書いた通り僕は非常に考え込むことが多いタイプなのですが、その動機としてできるだけ思考のレイヤーを深めて世の中の原理原則を知りたいというのがある気がします。

まだまだ道のりは長く、ひたすらあれこれ考える日々ですが。

のんびりやっていきます。

では。


【2021/05/01 追記】
落合とイチローの対談なんて、二人だけが分かる世界でポンポンと話が進んでいってる。すごい。