2012/03/23

人を曲げる満員電車

以前のエントリーで人が曲がるのは「力が逃がせない環境において力が加え続けられた時」と書きました。

これは精神的な状態をイメージして書いたんですが、今日の通勤の際にふと思いました。満員電車は物理的に人を曲げますね。人間を物理的に力が逃がせない状態に閉じ込め、力を加えて歪めるってそうそう起こり得ないシチュエーションです。すげぇな満員電車。

で、体が曲がれば当然心も曲がります。電車内でしょっちゅういざこざが発生するのも、まぁ当然の成り行きですね。

人間ってことさら環境に左右されやすい生き物だと思います。雄大な自然を前にすれば「俺ってなんてちっぽけな存在なんだ」と悟りを開く人間であっても、ひとたび満員電車に詰め込まれれば「いつ目の前の席が空くか」しか考えられない存在へと堕落します。

まぁそんな満員電車も、無理やりポジティブに考えれば養成ギプスをつけているようなもので、心を鍛える良い環境とも言えます。正直僕も満員電車でイライラすること多々あるのですが、心の筋トレと思ってうけながしていこうと思います。(そとづら)

満員電車に乗らずに済むのであればそれが一番ですが。(本音)

では。

 
【2021/01/04 追記】
当時渋谷から根津へ引っ越し、6年くらいぶりに通勤電車に乗るようになった時に書いた文章。根津~国会議事堂前のたかだか15分程度でガタガタ言うなって感じですが。

会社員をやめた後は沖縄に軸足を移したので、念願かなって年に数回しか電車に乗らなくなりました。満員電車なんて、それこそ退職以来乗ってない。といっても最近はコロナで以前のようなすし詰めにはなってないんでしょうかね。