2012/03/20

自分が歪まない、人を歪めないために必要なコト

モノを曲げるにはどうしたら良いでしょう?簡単ですね。端を固定するなどして力が逃げないようにした上で、力を加えるとぐにゃりと曲がります。

では、人が曲がるのはどんな時でしょう。 同じです。力が逃がせない環境において力が加え続けられた時です。

つまり、人が曲がる、歪むのは力が逃がせない閉じた場に長く居続け、不当な力を加えられ続けた時です。いじめが顕著な例だと思います。学校という閉じた場の中で逃がせない力が働き続けた結果、いじめる/いじめられるという歪んだ行動が発露するのです。過労死が発生する職場なんかも同じメカニズムでしょう。

では人が歪まない、歪ませないためにはどうしたら良いでしょうか。

①不当な力を発生させない。
②対象の場をオープンに保つ。
③別のオープンな場を持つ。

の三つかな、と思います。

①②は場の主催者・管理者側が留意すべき事です。そもそも人を歪めていく不当な力が発生しなければ歪みも生じないので、しっかりとコミュニケーションを取って場で働く力学を見抜き、人を歪ませるような力が発生しないように務めるべきです。ただ、正直全ての力学を見抜き、管理・配慮するのが厳しいことも多いでしょう。関与する人数が多かったり、状況が複雑だったりすると尚のことです。

となれば次に重要なのは②の場をオープンに保つことだと思います。オープンに保つことで発生した力をある程度逃がせると同時に、外部からの目も入りますので不当な力の発生も防ぐことができます。また外部からフィードバックを受けることで、場の力学に対する理解を深めることもできるでしょう。管理側が極力オープンに保つよう努めると同時に、場に所属する側からもオープンであることを求める、オープン度を把握しておくといったアクションがあると良いと思います。

さて、とは言っても完全にオープンにすることが難しいケースも多々あります。クローズであることがその場の存在意義であったり、他の場と比べての優位性だったりすることがあるからです。(※個人的に世の潮流的にこのような「クローズの優位性」は薄れていくと思っていますが、その点についてはまたの機会で。)

となると歪まない、歪ませないためには③の別の力を逃がす場(オープンな場)を作るというのが有効になります。一般的なのは体を動かす場を設けたり、友達とあけっぴろげに話したりといったところでしょうか。

インターネットを積極的に活用しても良いと思います。インターネットは恐らく現状最もオープンな場です。しかもTwitter、ブログ、Facebook、mixiなどのいわゆるソーシャルメディアによって、インターネット上で活動するハードルは格段に低くなっています。これを上手く使って力を逃がしていくというのも有効だと思います。もちろんソーシャルメディアを使いこなすのに最低限の基礎知識が必要なのも確かですが、基本的には公序良俗に反しなければ大丈夫だと思っています。クルマの運転と一緒で、まずはゆっくり安全運転で始めて、徐々に感覚つかんでいけばいいんじゃないかなと思います。

と、最後はなんかソーシャルメディアのススメみたいになってしまいましたが、まとめると

①不当な力を発生させない。
②対象の場をオープンに保つ。
③別のオープンな場を持つ。

を心がけて、自分を歪めず、人も歪めずにやっていきたいと思います。まだまだ精進の身ですが。

では。


【2021/01/02 追記】
当時会社員という立場上、遠慮して書いてないですが、もっとも人の歪みが発生してるのは会社ですよね。歪んでいった同僚もたくさんみてきましたし、自分が歪んでいたことも、人を歪めてしまったこともあります。

歪ませないための対策①②は管理側が留意することなので、管理される側としては他力本願。なので自衛策として重要なのは③ですが、じつは管理される側がとれる第4の方法があります。それは

④自ら風穴となっておく

です。つまりブログでもTwitterでもよいので普段から信頼にたる発信をしておいて、自分は世の中とつながっているのだぞと周囲に認知させておく。そうすると自らが風穴となり、自分のいる場がクローズにはなり得なくなる。結果、歪みを発生させる不当な力の発生を防げます。

実際、龍論として実名ブログを始めたとたんに、とある役員からの理不尽な仕打ちが霧消したので効果は折り紙付き。自衛策としても実名ブログはおすすめです。