前回のエントリーでストレス耐性という言葉を連呼したのですが、なんかしっくりこないので改めてストレスとその対処法について考えてみました。
一般的にはストレス耐性という言葉が使われていますが、思うに人が持つのは耐性ではなくストレス許容量。
で、蓄積されたストレスが許容量内におさまっていることが多い人をストレス耐性がある、しょっちゅう許容量を超えている(オーバーフローしている)人をストレス耐性がないとみなしているのです。
となると、ストレスの対処にあたって大切なのはストレスをその許容量内におさめ続けること。許容量自体を増やせればてっとり早いのですが、おそらく許容量は生まれついてのもので後から増やすのは難しそう。なので取りうる手段は「蓄積ストレス量を減らす」となります。
ストレスは家計における固定費と変動費のように固定ストレスと変動ストレスに分けられます。固定ストレスは日々の生活の中で恒常的に発生するストレス、変動ストレスは突発的な事象により発生するストレスです。
家計費節約の肝が固定費の削減であるように、ストレス管理でもまず取り組むべきは固定ストレスの削減。ここを上手に削減できれば、多少変動ストレスが発生しても許容量を超えずにすみます。
一方で固定ストレスが多いと、ほんのちょっとの変動ストレスでオーバーフローするストレス耐性がない人になってしまいます。もし固定ストレスのみでオーバーフローしたなら状況は危機的。そうならないよう固定ストレスの削減を心がける必要があります。
我が身に目をやれば、決してストレス許容量は多くないタイプです。が、固定ストレスの削減は徹底しているのと、変動ストレスも(生来の志の低さゆえに)少なめなので、総じてオーバーフローは稀な感じです。
世には志が高い人も多くいますが、そういう人も、いやそういう人こそ、変動ストレスの受け入れ余地は大きいほうがよいので、結局、固定ストレスの削減は万人が真っ先に行うべきことだと思います。
いざストレスの削減といっても、そもそも自分が何にストレスを感じているのか把握しないといけないですし、それを取り除くのもまた一苦労。ですが、そこを乗り越えた先にこそ心の平穏があるのやもしれません。
一切触れなかった「ストレスの解消」ついてはまた次回にでも。