2023/08/21

居住空間は水道管に束縛されている

自由というのは僕が病的に追い求めるものでありまして、おそらくその対義語は束縛であろうかと思います。

物理的な束縛の代表が管・ケーブルの類。電源ケーブル、LANケーブルがなければバソコンは自由に持ち運べるし、イヤホンケーブルがなければデバイスから離れて音楽を楽しめます。

もう少し視野をひろげて自分の居住空間がどんな管に束縛されているかを見てみると、そこにあるのは電線、ガス管、水道管。ならばこれらの管から開放されれば、居住空間はより自由になるのではないかと考えるわけです。


電気、ガス、水道のうちもっとも簡単に省けるのはガス。その主な用途である加熱は電気で代替できるのでガス管はなくてもOK。

次に取り除きやすいのは電線。EVの普及とともに大容量の電池や充電ステーションが充実してきているし、パネルでの発電も可能。充電の頻度はともかくとして、電線から離れて生活することはまあまあ可能かと思います。

となると最後の関門が上下の水道管。これは極めてやっかい。クルマを直付けできる給水ステーションはキャンプ場以外には皆無ですし、下水に至っては自宅外での処理はほぼ不可能です。

というわけで、現状居住空間が固定されているのは水道管に束縛されているからであり、逆に言えばそこさえ解決されればより自由な生活が可能になるのです。イメージとしては常にキャンピングカーで生活する感じで、時代をとらまえれば生活空間をまるごと実装した生活EVで自由に移動しながら生活することになるでしょう。


生活EVの実現にあたって、水道管の問題をどう解決するか。補給に関してはガソリンスタンドで水も補給できるようになればなんとかなりそう。問題は下水処理。これもガソリンスタンドで処理サービスをやってくれるとありがたいけれど、そこまで期待するのは酷か。となると技術の進歩に期待。下水をろ過して水分は再利用しつつ汚物のみを安全かつ清潔な状態で処理できる、そんなテクノロジーが望まれるところです。

それに近しいテクノロジーを、ビル・ゲイツの財団が途上国のトイレ問題を解決するテクノロジーとして開発しているそうなので、その応用でぜひ実現して欲しいです。


移動と生活が一体化した生活EV、そうとう高額になりそうですが住宅費が不要になることを踏まえればかなり需要はありそうな気も。少なくとも僕は購入を本気で検討します。

朝、目が覚めたら自分の部屋が自動運転で初めての街に到着してる。そんな未来も楽しいのではないかと思うのです。