2021/12/06

ブログ移行の際にこだわったことと、noteで不満だっこと

ブログのプラットフォームをnoteからBloggerへ移行した話を昨日しましたが、その際にこだわったことをもう少し詳細に記録しておきます。


まずドメインについて。昨日も書いた通りかつてのWordPress版では独自ドメインを使っていましたが、今回は使っていません。理由は僕の死後に有料ドメインの支払いが止まってもブログの公開を続けられるように、というのが一番ですがもうひとつ、ドメインのもつ役割というか意味合いが変わったことがあります。

2011年、WordPressをいじくりながら龍論をはじめたころ、ブログとその象徴たるドメインには個人ブランドの集約地という役目を期待していました。高木龍平という個人をネット上で象徴するのが ryuview.com だぞ、と。会社を辞め個人として生きていくんだと多少はギラついていた頃のお話です。

それから10年経った今、ギラつきはすっかり失われ(笑)、あらためてネットを見回してみるとドメインにはそこまでの重要性はないなと気づきました。というかWebページ自体の重要性が相対的に落ちています。人々のネットでの活動領域はWebページからアプリへ移り、そして今後はメタバースへ展開していきます。そんな中、単なるWebページの座標たるドメインにそこまで固執する必要はありません。それよりも死後の継続性を重視し、独自ドメインは使わないことにしました。ドメインではなく高木龍平と龍論という名前で認識してくれていれば十分です。


続いてブログに求める機能について。これは僕の生きた証を末永くネット上に残しておくという僕がブログに期待する機能を満たしているかがポイントになります。

その点において、前任のnoteはやや不安がありました。先日noteの運営とやりとりをする機会があったのですが、その際に明らかなnote社側の都合を何度もクリエイター側に押し付けてきました。CXOの深津さんを筆頭にクリエイター重視の姿勢を見せてきたnoteも、一皮むけばこの程度かと正直幻滅しました。そしてこの歪みはサービスとしての継続性にも後々大きく影響するなと思うに至り、noteからの撤退を決めました。

もうひとつnoteに不満だったのがエクスポート機能が一向に実装されないことです。エクスポート機能については以前より何度もささやかれていますが、2021年12月現在まだ実現に至っていません。勝手な推測ですが技術的な問題はもとより、ビジネス上の問題が大きく立ちはだかっているように思います。上述のクリエイター軽視の姿勢と同じ根っこなのでは?とは勘ぐりすぎですかね。

自分の文章を末永くネット上に残すことが重要な僕にとって、エクスポート機能が無く、いざという時にスムーズにプラットフォーム移行できないのは致命的。運営に不信を抱いた今となってはなおさらです。ということでエクスポート機能の面でもnoteは失格。

じゃあ代わりにどこを使うかといえばこれは簡単な問題。はてなやサイバーエージェントなどブログサービスを展開する企業は数あれど、Googleを上回る継続性を期待できるところはありません。ということでGoogleが運営するBloggerへ移行決定。インポート/エクスポート機能も万全ですし、その他機能も申し分なし。表示速度も爆速です。余計な機能が一切ないのも素敵ですね。ブログに必要な最低限の機能のみ整備されていてシンプルそのもの。最高です。


最後にブログのデザインについて。ここでこだわったのは極限までシンプルにすることです。ごちゃついたレイアウトのWebサイトは大嫌いなので画面の要素は最低限にしぼりました。Blogger公式にはこの要件を満たせるテーマがなかったので、フリーで配布されていたテーマを拝借。そこにさらに手を加えて極限までシンプルに仕立てました。今後ちょくちょく手を加えていくだろうなと思いつつも、現時点では満足な仕上がりです。


というこだわりの末に出港した新生龍論。どうぞよろしくお願いします。