2012/04/22

再考・ソーシャルハラスメント

以前のエントリーでソーシャルハラスメントという概念に触れました。

その際は、ソーシャルハラスメントを、ソーシャルネットワークに対する個人情報公開基準が異なる二者の間で発生する不快感、軋轢と定義しました。

が、最近ちょっと別の意味合いで使われることも出てきているようなので、混乱しないように改めて整理してみたいと思います。

最近ソーシャルハラスメントと呼ばれ始めているケースが
・嫌いな上司が社内権力を伴って友達申請をしてくる。
・上司が自分の書き込みへのコメントやいいね!を強要してくる。
・異性の同僚がソーシャルネットワーク上で不快なコメントを残してくる。
といったものです。具体的にはこんなケースですね。

僕の認識ではこれらはソーシャルハラスメントというよりは、ソーシャルネットワーク上で行われている、パワハラやセクハラです。

あくまでパワハラ・セクハラなのでこれらをソーハラと呼んでしまうと、ちょっと概念が混ざってややこしくなってしまう気がします。

とは言え、実際に使われているという事実があるのでそれを踏まえてソーシャルハラスメントを改めて定義すると、

・広義にはソーシャルネットワーク上で発生するパワハラやセクハラ、その他ハラスメントの総称。
・狭義には、ソーシャルネットワークに対する個人情報公開基準が異なる二者の間で発生する不快感、軋轢

となると思います。

どちらも結局はハラスメントなので、自分の基準と相手の基準の違いを認識して不快感を与えないよう敬意をもって接するべし、という点は共通ですね。

ちなみにソーシャルハラスメントが今後より大きな社会問題となり、ひいては2012年の流行語になった暁には概念の名付け親として流行語大賞の授賞式に呼んでもらうという野望は継続中です。(笑)
ちなみに在3位

ユーキャン新語流行語大賞ご担当者様
どこよりも早くソーシャルハラスメントを定義、考察しているブログはこちらです。(キリッ

 

では。


【2020/12/18 追記】
過去の定義を最新の状況を踏まえてアップデートするという姿勢は立派。ただし文体はあいかわらずキモい。

「」の使いすぎは読みづらいとようやく気づいたっぽく、乱用が減ってるのは良い変化。