2012/09/24

ツールを英語表示設定で使うと色々良いことがあるよ。

3年くらい前から、自分が使うツール・ガジェット類は全部英語表示設定で使うようにしています。

例えば
・パソコンのOS
・ブラウザ
・iPhone
・Googleの各種サービス(Gmail、Google Calendar、YouTube等)
・ 各種SNS(Facebook、Twitter、LinkedIn等)
あたりを全部英語表示設定にしています。

最初は英語の勉強になればいいかなという軽い気持ちで始めたのですが、今や日本語表示にはとても戻れなくなりました。

その理由をパッと思いつく限りあげてみると

①微妙な日本語訳にイラッとすることがない。
②サービス開発者の意図通りに機能を使うことができる。
③海外環境でそのツールを使う際にもすんなり使うことができる。
④英語でそのツールについて話す時に単語に迷わない。

特に大きいのは最初の二つ。

①で言えばiPhoneの日本語メニューとか最たる例。結構ひどいですよねあれ。一応意味はわかりますが日本語的に微妙というかなんというか。iPhoneの世界観をかなり損なっている気がします。というかそもそもiPhone自体が英語の文化圏で創られたものなのでその世界観を最も忠実に伝えられるのはやっぱり英語だと思います。

②も根っこは①と同じなのですが、そもそもの機能が英語圏で創られているのであれば、英語で受け取ってこそその機能を本質的に理解できると思います。

例えばGmailのスパムメール分類機能。Googleはスパムと疑わしきメールにスパムラベルを付けて分類してくれますが、それ以前にそもそもスパムメールを始めっから無かったことにすることがあります。スパムフォルダに分類されることも無いので受信者はそのメールが存在したことすら気づくことができません。(僕から見れば結構困ったちゃんな機能)

当初はGoogleが本当にそういうことをしているのかどうか確証が持てなかったのですが、Gmailのスパムメール一覧画面でスパムが一つも無い時の英語表記が「Hooray, no spam here! (勝手意訳:よっしゃー!スパムメール無〜し!)」だったのを見たときに確信しました。こいつらスパムメールを勝手に削除してるな、と。彼らにとってはユーザーにスパムメールの存在を気付かせることなく、その手を煩わせないことが美徳なのでしょう。日本語表示の「スパムメールはありません。」だと開発者の思想をここまで理解することはできません。

今は海外を旅行中なので③④の恩恵にも預かってます。ホテルとかネットカフェの英語PC使ってもまごつくことはほとんどありません。(現地語設定だと流石にキツイですが。。)

デメリットがあるとすれば日本語のメニュー名、人名が分からなくなること。機能を日本語で説明するときに正確な単語が出てこないことがしばしば。あとFacebookを英語表示にすると友達の名前も全部英語で表示されるので名前の漢字が分かりません。急いでるときはひらがな表記でごまかしてます。時間があるときやひらがな表記するのは失礼かなって思う時は、日本語表示にしているアカウントで漢字名を確認したりしてます。ちと手間ですね。

もちろん英語表示へ変更した当初は分からない英単語が多々あり辞書引いたり一度日本語設定に戻したりしてました。最近はそういうこともかなり減ってきたのでちょっとは英語の勉強にもなったと思います。

トータルで見ればメリットの方が大きいと思うので興味がある方は是非お試し下さい。

あ、もちろん英語表示が望ましいのはその発祥が英語圏のものに限ります。日本製のものは日本語表記でこそその本質が分かるでしょう。とは言っても今身の回りに該当する日本製ツールはほとんどありませんが。

では。


【2021/03/03 追記】
つい先日、基本英語表示で使うという僕のスタンスに立ちふさがる強大な敵が現れました。その名もe-Tax(WEB版)。

このe-Tax(WEB版)、MacにおいてはSafariからしか使えないというなかなかの困ったちゃんなのですが、それだけなくSafariを英語表示にしているとそもそもログインできないというとんでもない不具合があります。

厳密にいうと、Safariからe-Taxを使うためにインストールさせられる拡張機能が日本語にしか対応していないようです。

回避策としては、System Preferences の Language & Legion から Safariのみ日本語表示に変更すればログインできるようになります。

日本語表示にしないと使えない公のシステムなんて、不具合どころか下手したら人種差別になりかねないのでは。平井デジタル改革担当大臣にはぜひこの辺のクズシステムを一掃してもらいたいです。