2019/02/18

英単語学習をローマ字学習よりも先行させることで、英単語のカタカナ読みを防止する

ローマ字学習と英語学習はつくづく相性が悪いなぁと思います。

英語学習を始める前にローマ字を覚えた子どもは、初めてみた英単語をほぼ確実にローマ字読みします。そりゃそうですよね、アルファベットで書かれた文字列を日本語発音で読む方法(ローマ字)を教わっているわけですから、アルファベットで表記された英単語を見たら、まずローマ字読みを試みます。

これはすなわち英語を学習する以前に、アルファベットを日本語発音に変換する癖がついてしまっているということで、英語学習(特に発音)に対して非常に大きな足かせになる可能性があります。

なにせローマ字読みが適用できる部分はとりあえずそれで発音できてしまうのですから、正確な発音を身につける必要性は弱まります。するとその後もえんえんとカタカナ読みを繰り返すことになりかねません。

うーむ、どうしたものやら。

対策としては、ローマ字学習を始める前に、少しでよいので英単語にふれる機会を設けておいて「英単語は日本語の発音とはまったく違う口の形、違う音で読むんだよ」という認識をもたせておくのがよい気がします。その上で、追ってローマ字を教える際には「ローマ字は日本語の発音を、むりやりアルファベットで表現しただけのものだよ。英単語とは完全に別物だよ」としっかり伝える。こうすれば、英単語発音とローマ字発音の混同がある程度は防げるのではないでしょうか。

いたずらに子どもを混乱させないための教え方の順序は大切だと思います。