それはズバリ講習を受けた後に自分で運輸局に免許更新の申請にいくこと。
そうすることで5,000円くらい節約になりますし 、最速で講習当日に特定操縦免許をゲットすることができます。
■特定操縦免許とは
特定操縦免許とは、小型船舶にお客さんを乗せて操縦する際に必要となる免許です。ダイビング船とか釣り船なんかがこれに該当します。
取得するには、前提として小型船舶免許(小型船舶操縦士免許)を持ってる必要があり、その上で小型旅客安全講習を受けることで取得できます。
■免許の申請は自分でできる
JEISなどの講習機関のWebサイトを見ると、たいていは講習とその後の免許申請がセットで案内されています。
セットで申し込むことで免許申請に関する手間が削減できるというメリットはあるのですが、一方で
・申請代行手数料(海事代理士手数料)と免許送料が発生する。
・免許が届くまで1〜2週間程度かかる。
というデメリットがあります。
これらのデメリットは自分で運輸局に行って免許申請を行うことで解消することができます。
■いくら節約になるの?
運輸局へ自己申請を行うことで、おおよそ5,000円くらい節約することができます。
節約できる金額をJEIS西日本の例でみてみましょう。
JEIS西日本のWebサイトによると、特定操縦免許を取得するために必要な金額は以下の通りとなっています。
講習料 10,350円
教本代 900円
印紙代 1級 2,000円/2級 1,800円
海事代理士手数料 4,850円
免許の送料 500円
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合計 1級 18,600円/2級 18,400円
ここで、免許の申請をJEISに依頼せずに自分で行う場合は海事代理士手数料の4,850円と免許の送料500円が不要となります。5,350円の節約ですね。(一方で運輸局までの交通費は別途発生しますが)
また印紙代もJEISには支払わず運輸局に直接払うので、結果として講習料と教本代の11,250円をJEISに支払うことになります。
■どれくらい早く取得できるの?
講習機関に免許申請を依頼すると免許が手元に届くまで1〜2週間程度かかりますが、自己申請する場合は講習終了後いつでも好きなときに運輸局に行って即日取得することができます。(もちろん運輸局が開いてる平日に行く必要はあります。)
詳細は後述しますが、条件が揃えば最速で講習当日に取得することも可能です。
■自己申請する場合の講習申し込み方法
自己申請する場合としない場合で分けて案内している講習機関の場合は、その指示に従えばOKです。
上記で例に挙げたJEIS西日本などは
自己申請する場合は提出書類も一部変更になります。
講習と申請がセットの場合は写真を2枚講習機関に提出しますが、自己申請する場合は1枚は運輸局に直接提出するので、講習機関に提出するのは1枚で良いはずです。
また、申請代行に必要な海事代理士への委任状の提出が事前に求められる場合もありますが、自己申請するのであればそれも不要となります。
その他にも必要書類に変更がないか、念のため申し込み時に講習機関に確認しておいてください。
■講習当日の注意点
自己申請する場合、講習当日の目的はただ一つ「小型旅客安全講習修了証明書」を入手することだけです。申請を開催機関に依頼する人向けに「海事代理士への委任状」「免許送付に関する書類」などの配布・記入が行われますが、すべて無視しましょう。
■どこに申請に行くの?
自己申請は最寄りの地方運輸局でできます。(神戸運輸監理部、内閣府沖縄総合事務局を含む)
地方運輸局一覧
申請可能な時間帯はそれぞれの運輸局に直接ご確認ください。
運輸局に着いたら受付で海上安全環境部 船員労働環境・海技資格課に案内してもらってください。
船員労働環境・海技資格課に着いたら、特定操縦免許の申請を行いたいことを告げると申請書を渡してくれるので記入をし、提出後30分ほどで即日発行してもらえます。
■申請に必要な書類は?
自己申請に必要な書類は以下のとおりです。
・免許証
・小型旅客安全講習修了証明書(講習の最後に発行されます)
・写真1枚(サイズ4.5cm×3.5cm)
・収入印紙 (1級2,000円/2級 1,800円)
・住民票(本籍、住所等に変更がある場合のみ)
収入印紙は郵便局などで購入できます。
■講習当日に免許をゲットする裏ワザ
自己申請は都合の良いときにいつでも地方運輸局へ行けばOKですが、講習当日に申請してしまうという裏ワザもあります。
これは講習会場が地方運輸局の近くにある場合にのみ使える裏ワザです。
小型旅客安全講習の終了は17時前後となっていることが多いですが、実際はそれより早く終ることも多々あります。その場合、講習終了後にダッシュで運輸局に駆けつけることで、講習当日に特定操縦免許をゲットすることができます。
僕が那覇のJEISで講習を受けたときは講習が16:20に終わったので、タクシーつかまえてダッシュで運輸局(内閣府沖縄総合事務局)に向かい、無事即日ゲットすることができました。(受付は16:50まででした)
地方運輸局近くの会場で講習受ける方は即日ゲットを視野に入れて、あらかじめ運輸局の受付時間を調べ、必要書類を用意しておくと良いと思います。
以上、特定操縦免許 自己申請のススメでした。
では。