2012/02/27

幸せにする順序

人が生きる理由を画一化する気は無いですが「幸せ」というのが一つのキーになっている人は少なからずいると思います。

僕もそのうちの一人なので、今回は幸せにする順序について考えてみたいと思います。

結論から言えば、周囲を幸せにするには自分に近い順から幸せにしていくべきだと思っています。そうしないと継続性が保てないからです。

誰かを幸せにするには、そこに労力をかけるだけの余裕が必要です。余裕が無い状態で身を削って周りを幸せにしようとしても、いつか自分が行き詰まってしまいどこかで破綻を来たします。受け側にとっても、そのような状態の人に助けられても正直心境は微妙だと思います。何かこう恩義を押し付けられたようで。

継続的に周囲を幸せにするためには、やはり自分に近い側から順番に幸せにしていく必要があるのです。

例えば家族を例に挙げると、幸せにすべき順番は
①自分自身
②直接の家族(親、配偶者、子供)
③親類
④地域社会
です。この順番で幸せにしていけば、恐らくその状態は一定の継続性が維持できると思います。

もしこの順番を逆転させ、例えば自分の幸せを犠牲にして子供を育てようとしても、何らかの無理がそこに生じます。極端な話「誰のお陰で飯が食えてると思ってるんだ!」「育ててくれなんて頼んでないだろ!!」なんていうどこぞのドラマのワンシーン的な状況になりかねません。
※子供のために身を削ったとしても「子供の成長が最大の幸せ」である場合は、それで自分自身が幸せになってるので問題無いと思います。自分自身が幸せであることを全力で表現しましょう。

会社の場合も同じです。会社が幸せにする対象としては、従業員、顧客、社会など様々ありますが、これも近い順すなわち
①従業員
②顧客
③社会
の順で幸せにしていくべきだと思います。この順番が逆転してしまうとどこかで無理が生じて破綻してしまいます。順序が守れてさえいれば、その結果としての継続的成長が実現できるのではないでしょうか。

もちろん現実においては、ここまで単純でないケースも多々あると思いますが、一つの原則論としてしっかり押さえておきたいポイントだなと思います。

では。


【2020/12/27 追記】
一般論としてその通り。しいて追記するなら、②家族 と③親類 の間に「友人」が入るかな、というところ。

このエントリーを書くきっかけになったのは、当時所属していた会社の企業理念。「事業の社会貢献度、顧客の満足度、売上・利益の継続的な成長、社員の満足度、このすべてにおいて高いレベルでバランスのとれたエクセレントカンパニーを目指す」というものだったのだけれど、これに対して「そうは言ってもリソースには限りがあるんだから、優先順位をつけてクリアしていかないとどれも中途半端に終わるんじゃないの?」と考え、ではどう優先順位をつけたらよいかを考えた結果行き着いたのが、近い順という解でした。