見渡すと空いてる席はうら若きアジア系女性の向かいの席のみ。途上国を一人で旅行しちゃうような子は無条件で好みだ。
天の配剤に感謝しつつ「Can I take this seat?」。頷く女性。
いきなり話しかけるのもちょっとななどと思い、ぼんやりと空を見上げる僕。
「日本人の方ですか?」うぉっとお!はいはいそうです。すいません気を使わせちゃって。
聞けばヤンゴン→バガン→マンダレーと回ってる最中とのこと。僕とちょうど逆回り。
この後すぐのバスでマンダレーへ向かうとのことで、マンダレーの宿情報や親切なタクシーの運ちゃん情報なんかをシェア。かなり喜んでもらえたようで何より。
いくばくかの世間話の後、バスの時間を気にしつつ先に席を立つ女性。見送る僕。
名前くらい聞いておけば良かったかなと軽く後悔しながらも、少しは役に立てたことに満足しつつ紅茶をすする。
数分後。
リュックを携え再度テラスに現れた女性。その手には一冊の小説が。
「これもう読み終わったんで良かったら読んで下さい」と手渡される小説。
突然の展開に動揺しながらも「ありがとう。移動時間暇だから助かるよ。マンダレー気をつけて行ってきてね」と全力紳士対応。
笑顔で立ち去る女性。
今度こそお別れかと嘆息する僕の前に佇む一冊の本。
はっ。
これはフラグ!?フラグなのか?この本の中に連絡先のメモが挟んであって・・。そうだそうに違いない!!
目を皿のようにして、くまなくページをめくる僕。
そこに、連絡先の影は微塵もなかった。
僕は今日も元気です。
-----<ここからコメント>-----
Hiroko Tomy
あはは!うら若き女子の荷物を減らしてあげたわけだ(笑
あと2ヶ月できっとまたロマンスがあるはず!
思わぬところで再会…の夢をみちゃったりして。
「いいね!」を取り消す · 返信 · 2 · 8年前
Hironobu Nakabayashi
甘酸っぱす。。。
「いいね!」を取り消す · 返信 · 8年前
Ryuhei Takagi
運命の再会に備えてちゃんと小説読んどこっと(^.^)
いいね! · 返信 · 8年前
Hiroko Tomy
ブレイク セカンド…とならぬことを祈って。
「いいね!」を取り消す · 返信 · 8年前
Takahiro Watanabe
”日本人の方ですか?”って、日本人に見られたんですねw
「いいね!」を取り消す · 返信 · 1 · 8年前
Ryuhei Takagi
そうなんです!でも詳しく話を聞いたところ、別の宿泊客から「日本人男性が泊まってる」という情報を事前に聞いてたらしいです。それがなかったらどうなってたことやら・・(^_^;)
いいね! · 返信 · 8年前
-----<ここまでコメント>-----
【2021/02/05 追記】
なにやってんだよw