野暮用にて内容証明郵便を送ることになりまして。
きけば「e内容証明」なるインターネットから内容証明が送れるサービスがあるとのことでさっそく使ってみたところ、まあトラップの多いこと多いこと。ということでe内容証明に潜むトラップとその攻略の記録です。
ちなみに僕はMacユーザーで、ブラウザはChromeを使っています。
さて、まずはe内容証明のトップページへ向かいます。「内容証明郵便」でGoogle検索すればすんなり見つかるかと思いきや、先頭に表示された日本郵便Webサイト内を3ページ遷移してようやく到着。早くもイヤな予感が漂います。
そのe内容証明のトップページ。何かがおかしい。
メールアドレスとパスワードを入力する欄はあれど、「ログイン」ボタンがない。それっぽいスペースはあるのだが、そこにボタンはない。ずいぶん手荒い洗礼だ。
軽くため息をつきつつ、対応環境(OS/ブラウザ)を確認してみる。すると対象OSはWindowsのみとの記載。
ははーん、このパターンね。Windows限定は「おかたい」組織のWebサイトではよくあること。部屋にはWindowsパソコンもあるけれど、わざわざ起動するのもめんどくさいし、経験上Windows限定サイトであってもMacで使えることは多々あるので、このままMacでの進軍を選択。
とはいえ、Chromeではログインすらままならないので、とりあえずFirefoxで開いてみる。すると
首尾よくログイン&新規利用登録ボタンが登場。よし、Firefoxで攻めよう。
そこからは割とスムーズに利用者登録。一通り入力が終わった時点で、登録したメールアドレスに仮登録完了メールが届き、メール内に記載されているURLをクリックして本登録完了。
ここで僕はミスを犯す。仮登録完了メールはブラウザからGmailで確認したのだが、その際に使用したブラウザはいつも使っているChromeだ。そしてメール内の本登録完了URLをクリックすれば、当然次の画面はChrome上で開く。
Chrome上で開く、普段ならそれで良い。だが眼前の敵、e内容証明にChromeは効かない。案の定、画面遷移は混乱をきたしログイン画面に戻される。あのログインボタンの存在しない絶望のログイン画面だ。
ここでようやく自分の犯したミスに気づき、あらためてFirefoxでのペネトレイト(ログイン)を試みる。しかし敵は未知の陣形で迎え撃ってくる。
「すでにログイン済みです」
何を言っているかわからねーと思うが、俺にもわからねぇ。催眠術だとか超スピードだとかそんなチャチなもんじゃあ断じてねえ。
ログインしようとしているユーザーに対し、すでにログイン済みと返してログインさせない。これ以上鉄壁の守備があるだろうか。頭がどうにかなりそうだ。。
などと、ポルナレフごっこをしていても埒があかないので、とりあえず案内どおりによくある質問を確認してみる。すると
「クッキーの問題なので、30分経ってから再度トライしろ」とのこと。なるほど。さっきミスった時にChromeにクッキーを持っていかれているので別ブラウザではログインできないけど、30分経てば自動的にログアウトされるので再度ログインできるようになる、と。
となれば待つしかないので、内容証明で送る文面を作りながら時間をつぶし30分経過。同じ轍を踏まぬよう慎重にFirefoxでログインを試みる。
ログイン成功!
と思った瞬間、次の敵が襲いかかる。いや、敵ではなく味方だ。普段は味方のあいつが、突然敵に回ったのだ。
「ポップアップをブロックしました」
ノーーーーーーーー!!
なんとe内容証明ではログイン直後の画面がポップアップで開く仕様になっていたのだ。普段は目ざわりな広告をブロックしてくれるありがたいポップアップ機能。だが、それが今回は完全にあだ!e内容証明の画面遷移を見事にブロック!!
対応が完全に後手に回っていることを自覚しつつ、e内容証明内でのポップアップを許可するよう設定変更。気を取り直して再度ログインを試みると
「すでにログイン済みです」
ま た お ま え か。また30分おあずけコースだよ!
さすがに再度30分待つのはイヤだったので、別のメールアドレスであらためて利用登録。ここまでの教訓をフル活用し、無事登録&ログイン完了。
住所登録などをスイスイと進み、たどり着いたのは文面ファイルのアップ画面。e内容証明ではMicrosoft Wordファイル(docxファイル)で文面のアップロードができるのです。
さきほどの30分待ちの間に作成したWordファイルを選択し登録ボタンを押したところ・・
「イメージファイルを作成できませんでした。再度ファイルを選択してください」
とのエラーメッセージ。嗚呼・・・。
実は僕が選択したWordファイルは、日本郵便のサイトからダウンロードしたサンプルのWordファイルを、MacにインストールしたWordで編集したものだったのです。が、Microsoft縛りのe内容証明さんには受け入れてもらえませんでした。
経験上このパターンをMacから乗り越えるのは無理筋なので、あきらめてWindowsパソコンでWordファイルを作成しアップロード完了。
しかし敵もただでは引き下がらない。最後の力を振りしぼって究極の選択をこちらに迫ってくる。
「アップロードされた文面のイメージファイルを次のどちらかの方法で確認してください」
・ブラウザで確認する(アドオンがインストールされます)【推奨】
・イメージファイルをダウンロードして確認する
ふっ。ここまでたどり着いた俺っちをなめちゃあいけねえ。あんたのその「推奨」っての、そりゃぁブラフだ。いやWindowsさんにとってはそっちもいいだろうよ。だが、今日の舞台はMacだ!Firefoxだ!あんたの言うその「アドオン」とやらは果たしてFirefoxにも通じるのかな?
答えは 否 だ!!
と、確信をもってダウンロードを選択。ってかWindowsであってもイメージファイルをダウンロードして保存しておけるのであれば、その方が安心じゃん?「推奨」の意味がわからん。
あとはクレジットカードで支払いをおこなって、無事送信完了。やれやれだぜ。
以上、Macユーザーによるe内容証明攻略の記録でした。
(追伸)内容証明は単なる支払い催促なのでご心配なく。