いわゆる非破壊自炊というやつです。
非破壊自炊といえば、昨年(2013年)富士通からScanSnap SV600が発売されて軽く話題になりましたが、こんな仰々しいものを使わずにiPhoneだけで実現してしまおうというものです。
まずは手順概要とメリット・デメリットをざっくりと。
■手順概要
①高機能カメラアプリ「ProCam」のインターバル撮影機能を使って、本の見開き写真を連写。(ページは順次手でめくっていく)
②スキャナーアプリ「CamScanner for Nakabayashi」を使って、撮った写真をPDF化。
■メリット
・専用のスキャナー不要。iPhoneだけでできる。
・本を裁断せずに済む。
・つまり自宅だけでなく、いつでもどこででもスキャンができる。
■デメリット
・スキャン品質が良くない。(文字がゆがむ)・スキャンするのに時間がかかる。(慣れても200ページの本で10分くらいかかる)
・光沢のある紙だと反射でうまくスキャンできないことがある。
・OCRは僕が試した限りでは上手くいきませんでした。
続いて用意するものと手順詳細です。
■用意するもの
・iPhone・机
・椅子
・高さ調節用の本数冊
■iPhoneにインストールしておくアプリ
・ ProCam(¥100 /2014.1.16時点)
・ CamScanner for Nakabayashi(無料 /2014.1.16時点)
■手順詳細
◇ProCamの設定
・SET→PHOTO→Interval で撮影間隔を設定。最初は4秒くらいが良いと思います。慣れてきたら2秒くらいでいけます。・撮影モードをインターバル撮影にした後、MENUで縦横比、画質、フラッシュの有無を設定。僕は縦横比=4:3、画質=Medium(3MP)、フラッシュ=ONで撮影することが多いです。
◇CamScanner for Nakabayashiの設定
・右下の「・・・」→設定→強化モード設定→自動処理 でPDF化する際のトリミングの有無と色を設定。僕は「トリミングしない」、「グレー」にしています。トリミングはあまり上手く動作しなく修正に手間がかかるので使わなくなりました。色はカラーにももちろんできますが、容量は格段に増えます。
◇撮影
・椅子の上にスキャンしたい本を、机の端にカメラのレンズを下に向けた状態でiPhoneを置く。ProCamを起動し、本の見開きが撮影できるように位置・高さ(iPhoneの下に本などを敷いて調整)・ズームを調節する。机の角を使うと、カメラに机の天板が写り込みにくくて良いかも。・スキャンしたい本を画面に映す。ページ中央辺りで一度画面をタップし、フォーカスをそこで固定しておく。
・シャッターボタンを押して撮影を開始。シャッタータイミングに合わせて順次ページをめくっていく。
・ひたすら撮影。ページをめくり損ねて上手く撮影できない時は、あからさまに手のひらなどを写しこませておくと、PDF化する際に省きやすいです。
・本を撮影した写真を(ミスした写真を除いて)全て選択する。その際、選択した順でPDF化されるので1ページ目から順番に選択する。画面をスクロールさせる際に誤って写真を選択してしまいやすいので注意。誤って選択した場合は、その選択を一度解除し、再度順序通りに選択し直す。