2013/03/18

絶対音感にまつわるエトセトラ

えー、私密かに絶対音感を持っておりまして。

というのも小さい頃からエレクトーンやってたお陰で、幼少の頃より音楽に触れさせてくれた母親にはいたく感謝する次第であります。

その絶対音感、持ってる人にはごくごく普通のことだけど、分からない人にはさっぱり分からないという代物だと思いますので、今回はそれがどんなものなのかをつらつらと書き綴ってみたいと思います。読んでもらえば分かるのですが、そんな大したものじゃありゃーせん。

一口に絶対音感と言ってもその程度・精度には個人差あるので、あくまで僕レベルでのお話です。

まずどんなものかと言うと、基本的に音が全部カタカナで聞こえます。ドとかファとか。正確に言えば聞こえた音が脳で認識される際、自動的にカタカナが割り当てられる感じ。

白鍵の音はそのままド〜シのどれかに該当。

黒鍵の音(♯とか♭が付く音)は正確に対応するカタカナが無いので、僕の場合は半音下げたカタカナが割り当てられます(例:ド#→ド)。その場合でも音としてはド#とドは区別されているので、鍵盤を使えばこれはこっちの音と区別して表現できます。

そんな感じで音を捉えているのですが、常に正確に再現できるかというとそうでもなく。ドをミと間違えるっていうことは無いですが、1オクターブ単位で音を間違えることは良くあります(あくまで僕の場合)。俗に言うオクターブ・エラー。小学生の頃に受けたエレクトーンのグレード試験の録音が残ってて、その中で聴奏という試験(試験官が弾いた音を正確に再現するテスト)の際に、幼き日の僕がこのオクターブ・エラーを豪快にかましてました。本人は完璧だと思ってドヤってるのに、試験官からは何度も間違ってると言われてパニクってました(笑)。

他に個人差があるだろうと思うのが、同時補足可能音数。僕は基本的には1、がんばっても3。メロディならメロディ、ベースならベースに集中して聞かないと、それがどの音なのかはっきりと分かりません。同時発音数が多いギターなんかの補足はとても苦手です。きっと上級者は同時に響くたくさんの音をそれぞれ正確に把握できるんだと思います。

さて、その絶対音感が日常生活で役に立つことがあるかというと・・うん、特に無いかな。

かつて着メロを自作してた時代にはとても重宝し、女の子友達の着メロを作ってあげたりしてたのですが、今となってはそんな文化もすっかり無くなってしまいましたね。

逆に裏目に出るのが、何と言ってもカラオケの時。曲がキー調節されているともの凄い違和感を感じるんです。自分が知ってるカタカナ音とまったく別のカタカナ音で鳴り出すので、別の曲とは言わないまでもそれに近しいくらいの違いを感じます。

僕とカラオケ行ったことがある人は知ってるかもしれませんが、曲の歌い出しで僕が歌えずにじっと音を聞いてることがあるのは、この違和感を一生懸命脳内変換して解消しようとしてる時です。これをやらずにすんなり歌うためには、事前にキー調節入れた状態で何度か聞いておいて、そっちのメロディ(カタカナ)を覚えておくっていう準備が必要だったりします。大抵の曲はキーが届かず下げて歌う必要があるので、なにげに手間(笑)。絶対音感があるからといって歌が上手に歌えるわけじゃーありません。

・・と、まあこんな感じです。こう書くと凄く音楽できる人のように聞こえるかもしれませんが、エレクトーンをしっかり習っていたのは中学までなのでごくごく普通の習い事レベルです。去年ちょろっとピアノに手を出してみたりもしましたが、今はまた楽器の無い生活に戻ってしまってます。

基本的に物欲はほとんどないんですが、エレクトーンはいつか欲しいなって思います。レンタルでも良いけど、どうせだったらそこそこ良いのがいいな。

今は練習する時間も持てなそうなので、当分先になりそうですが。

では。


【2021/05/03 追記】
絶対音感持ちが長期間楽器からはなれると、なんと絶対音感の調律が狂うという事態が発生します。

ひさしぶりにピアノに触ると自分が思ってる音と半音くらいずれた音が鳴り出して、えーずれてるじゃんと思うのですが、ずれてるのは楽器ではなく自分の耳。なぜならそのピアノはクラビノーバ。