2013/01/12

落語ワークショップ 第一回 備忘録

先にちょっと触れた落語ワークショップ。今日その第一回が終わったのでその備忘録。

冒頭、自己紹介や簡単な基礎知識の説明があった後、大半はさっそく実演の練習でした。

師匠は橘家仲蔵師匠。よろしくお願いしますっm(_ _)m。参加者は8人(欠席2人)。

学んだ基礎知識としては、

・落語は江戸時代に始まり、500年の歴史がある。(と、何年も言われ続けている)
・全ての情景に設定がある(季節、時間、場所など)。それを細かな所作により自然にそれとなく伝えるのが妙。
・目線の上下で大人、子供を表現。
・声の大小で、遠近を表現。

といったあたり。

実演でやったのは、

・扇子を使っての蕎麦の食べ方。
・同じく扇子を使ってのタバコ(キセル)の吸い方。
・「みそ豆」の練習、実演。

でした。

いやはや難しい。蕎麦食べようとしても、音出ないし!そもそもキセルでの吸い方知らないし!

しどろもどろでやりながら学んだのは、しっかりその情景を思い浮かべつつ、細部にこだわりながらやるが大切なんだなーということ。

蕎麦をすする時は、同時に箸を下げるとか。蕎麦とうどんだとすする長さが違うとか。

一方で細部にこだわりながらも、あくまで見せる芸だということも意識する必要があることも理解。そばを食べてる表情を観客に見せるためにあえて顔を上げて食べるとか、扉を叩くときは顔と被らないようにあえて左手で叩くとか。

現実感と想像力の組み合わせが必要と師匠がおっしゃってました。うーん、なるほど。

さっそく練習したみそ豆は面白かったです。サゲが最高ですね、これ。

暗記は得意なので話はスラっと覚えられたのですが、その情景をどう表現するかが本当に難しい。ちゃんと動画みて勉強しようと思います。

落語とはたった一人で数少ない小道具を武器に日常の一コマの世界観を表現する芸、というのが今日時点での理解。

せっかくの機会なので少しでも多く表現方法身に付けられるようがんばります。

恥ずかしさをどこまで捨てられるかが鍵ですね。。

では。


【2021/04/10 追記】
制約のなかでどれだけ豊かに表現できるかが肝という点で、俳句にも通じる芸だなと思います。

今となっては教わったことはすっかり忘れてしまいましたが、血肉となって無意識に何かに役立っていることでしょう(笑)