2012/09/02

水のある街は落ち着きがある街

僕は水がある街が好きです。

海の近くはもちろんのこと、根津のような池(不忍池)がある街だったり、ビエンチャンのような川(メコン川)がある街も大好きです。ヨーロッパでも好きなのはヴェネツィアや、ブルージュなどの水が豊な街です。

水がある街には一つ共通点があると思っています。

それは街が落ち着いているということ。

科学的にはマイナスイオンが豊富で〜的な理由になるのかもしれませんが、僕は別の理由もあると思っています。

それは圧倒的な水量の前では人間は完全に無力なので必然そこに住む人間は謙虚になるからです。

基本的に人間が自分が一番だと思って調子に乗ると碌な事が起きません。大抵行きすぎて道を踏み外します。でも水がある街では一番強いのは水です。そこでは人間は水の下で謙虚に慎ましく生きています。その姿勢が落ち着いた街の雰囲気を作ります。

キリスト教の信仰が強いヨーロッパではその街で一番なのは神です。だのでキリスト教では無い僕にとっては正直よそ者感が拭えませんでした。でも上に挙げたヴェネツィアやブルージュでは神への信仰に加えて水に対する畏敬の念も感じました。そこには僕も共感できるので他の街に比べて居心地の良さを感じたのだと思います。

もちろんひと度氾濫すれば甚大な被害が発生するので、その点に対する良し悪し好き嫌いはあると思いますが、僕は水がある街が好きです。

では。


【2021/02/15 追記】
うーん、ちょっと違うかも。水への恐れというよりは、水を中心とした街づくりというコンセプトが明確になるので、居心地のよい街になるのでは感。

このエントリーを書いた時はまだ沖縄生活未体験なので川沿いの街しか出てきてませんが、沖縄デビュー以降はひたすら海辺の街(というか島)に住み続けています。