2025/11/11

鹿児島所感

鹿児島市内に1ヶ月ほど滞在してきたのでその所感。

  • 住みたい街としては十分に及第点
  • 西郷と芋焼酎推しがエグい
  • 屋久杉が見れてよかった
  • 大隅半島は純クルマ社会
  • 乗り物はSuicaよりもクレジットカード(タッチ決済)


順番にいきましょう。

住みたい街としては十分に及第点


僕がいろんな街に滞在する一番の目的は「住みたいと思える街を探す」こと。その点で鹿児島市は十分に及第点でした。港町なのでそこかしこからフェリーが出ていて船好きにはたまらないですし、海沿いのランニングコースもよりどりみどり。雄大な桜島も人間がイイ気にならないように見張ってくれています。

鹿児島大があるのでワンルームマンションには事欠かないですし、家賃も手頃。食料品も全体的に安めでお財布に優しい感じでした。

けっこう本気でこのまま部屋を借りて住んでしまおうかと思ったのですが、他の街も見てみたいという欲求がわずかに上回り部屋は借りずに一旦千葉へ戻ってきました。

西郷と芋焼酎推しがエグい

どこへ行っても推されてるのは西郷と芋焼酎。西郷は半ば神格化されていて博物館やらの展示は基本的に西郷を褒め称える記述ばかり。もうちょっと「問題児」としての側面もあるだろうよと毒づきつつ、途中からは話半分に読んでました。

芋焼酎推しもエグい。県庁には県内芋焼酎の(おそらく)全銘柄が展示されており、土産物屋やスーパーのお酒コーナーは大充実。不動産屋では「お酒はよく飲まれますか?」と質問される始末で、それらの結晶として新聞に輝くアルコール依存症対策講座の広告。「ブレねえな」といたく関心した次第です。


屋久杉が見れてよかった

ちょっと遠出をして屋久島も行ってきました。最終的には屋久杉が見れてよかったのですが、たどり着くまでに結構難儀。最初の日程では海が荒れて高速艇が欠航となり、次の日程では予約していた宿から「屋久杉への道路が土砂崩れで通行止めになっています」との連絡が入り再び日程変更。三度目の正直でようやく屋久杉に到達できたのでした。

屋久島から戻ってきてしみじみ思ったのは「あぁこれでWindyとにらめっこの日々から開放された」でした。

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大隅半島は純クルマ社会

鹿児島湾をフェリーで横断して大隅半島側にも行ってみました。事前に友人から大隅半島は電車がないのでクルマ社会と聞いてはいたのですが、行ってみたら思った以上の純クルマ社会。垂水港周辺をぷらぷら歩いて散策してみたのですが、小一時間の散策でマジで僕以外に歩いている人を見かけませんでした。ペーパードライバーな僕は絶対に暮らせない土地。


あと、これはどうなの?と思ったのがこの看板。

人口減少を食い止めたいのはわかるけど、教育する側が子どもの選択肢を狭めてどうする。こんなこと言う大人からはとっとと離れた方が良いよとアドバイスを送りたい。

乗り物はSuicaよりもクレジットカード(タッチ決済)

鹿児島で移動の際に大活躍したのがクレジットカードのタッチ決済。市内の移動は基本的に市電(路面電車)を使っていたのですが、市電はSuicaでは乗れず、使えたのはクレジットカードでした。

JRだったらさすがにSuicaは使えるだろうと思い指宿へ行く際に南鹿児島駅からSuicaで乗ったのですが、降りた指宿駅で「Suicaでは降りられません」と言われなんじゃそりゃ。クレジットカードはどちらの駅でも使えたので、これからはクレジットカードを積極的に使おうと心に決めました。

都市部のJR圏内では無類の強さをほこるSuica一派ですが、ひとたびそこを離れれば単なるキャッシュレス決済のいち選択肢に過ぎず、なんなら決済手数料は高め。さらに外国人にはハードルが高いとくれば事業者としては積極的に導入する理由なし。地方の乗り物はクレジットカード決済が主流になり、いつしかその波は都市部にも届くのだろうなと思います。


ざっとこんな感じ。唯一の心残りは降灰を体験できなかったことですが、降灰を日常とする日々はそう遠くないかも。