2012/09/14

組織のトップは明るく笑っててなんぼ。

今回は組織論。

世の中には大小様々な組織があります。大きなものであれば国、小さなものであれば町内会とか家族とか。そしてその中には必ずその組織のトップ(長)がいます。総理大臣とか、町内会長とか家長とか。会社の中にも全体の長たる社長を筆頭に、部長、課長などなど様々な単位の組織に対して長がいます。

さてその組織の長。基本的には明るく笑っててなんぼだと思っています。どよ~んと沈んでたらダメです、絶対。

そう考える理由は2つあります。

まず1つ目。当然ながら組織のトップはその組織における最高権力者です。ということは自分がやるべきこととやりたいことを一番一致させやすい立場にあります。やるべきこととやりたいことが一致していれば自然と明るく楽しくなるでしょう。もちろん何らかの事情で一時的には表情強張る時期もあると思いますが、長期的に見れば楽しい時期が多いはずです。

もしそうならないのであれば何かが間違っています。恐らくは組織の理念かトップの人選のどちらかが間違っているので、早めに見直しをかけた方がいいです。

もう一つの理由は、トップは組織の象徴だからです。トップが明るく笑っていれば組織に属する人達は組織の将来を明るく考えることができます。一方でトップのどよ~んとした顔つきの向こうに組織に明るい未来を見るのは非常に難しいです。

なので例え一時的に厳しい時期があったとしても、組織の象徴としての自覚の下極力明るく笑っているべきです。もちろんそういう無理している状態は早めに抜け出して、1つ目の理由で書いた通り自然に笑っていられる状態に戻るのがベストです。

というのを踏まえ、具体的にはどうするのが良いか。ポイントは組織のやるべきこととトップが(個人として)やりたいことを一致させることです。

もし先に組織が存在するのであれば、その組織の理念に個人として共感している人をトップに据えるべきです。遂行能力の有無を論じるのは二の次。

その際に重要なのが双方の理念・信念の一致具合。双方の理念が明確になっていて、客観的に適合していることが分かる状態が望ましいです。もし組織の理念が明確になっていないのであれば、人選よりもまず組織の理念を明確にすることが先決。その上で個人の信念がはっきりしている人の中から最も組織理念との一致度が高い人を選ぶと良いでしょう。

一方で先にトップありきで、これから組織を作る場合はまず何よりもトップがやりたいことを明確するのが第一。その上でその軸に沿った形で組織の理念を作る。お金とか世間体とかを考えるのはその後です。そんなものを優先させて組織を作り、結果トップのやりたいことと組織がやるべきことが乖離したら本末転倒ですから。トップが自分を偽らずに本当に自分がやりたいことを見定めてから組織を作ることが重要です。

僕は今無職の身ですが、今後何かの長になる機会があるかもしれません。その際には、見栄とか見返りとかお金とかを抜きにして本当に自分がそれをやりたいか、明るく笑っていられるかを考えてその地位に就くかを判断します。その際の相手側の判断材料として、僕はこういう考えですよっていうのをつらつらと書き綴って公開しているこのブログはちょっと役に立つかもしれませんね。

新しく何かの組織を作るのであれば、自分の信念に基づいた組織にします。もし他の人がその組織に属する機会があったら、まず判断材料としてこのブログは読んで欲しいです。その上で判断してもらえればミスマッチの確率は下げられるのではないかと。

何気なく始めたブログですが、今後何かと役に立つかもしれません。

という訳で、組織論に始まりブログ論に終わった今回のエントリー。

では。


【2021/02/24 追記】
と書いてから8年半。現在はひたすら個人として活動しています。もちろん組織と関わることもあるのだけれど、がっつりその中に入るのではなく顧問や相談役としてのポジションから関わるようにしています。

がっつり中に入って、場所や時間や行動に制限がついてしまうのがイヤなので。

翻って世間に目を向けると、明らかに不適格な人がトップに就いており組織を巻き込んで不幸にしているケースが多々あります。トップには向いてないんだからさっさと代われば良いのにと思いますが、当人がトップに就くこと(トップでい続けること)が目的となってしまっているので代われないんでしょうね。くわばらくわばら。