2014/12/15

絶対に失くせない大量データの安全で便利な運用法

今回は大量の電子データの運用法について。

前回のエントリーで書いたとおり、僕は基本的に情報は入れ物(紙とかCDとか)から分離させ、情報のみを電子データとして保存し、モノ自体はガンガン捨てています。

そうなると当然電子データはどんどん増えていくわけでして、しかも既にモノがない以上、電子データの重要性は非常に高いという状態になります。

そんな重要かつ大量の電子データをどのように管理しているか、僕なりの方法を紹介します。

ざっくり概要としては

・データは大容量のポータブルハードディスクドライブ(HDD)に集約させる。
・頻繁に使うデータのみパソコン本体に入れ、Dropboxと同期させておく。
・外付けHDDの中身をまるごと、容量無制限のオンラインバックアップに保存しておく。
・サブの外付けHDDにメインHDDの内容をコピーし、自宅以外の場所に保管しておく。

というものです。こうすることで、何があってもデータは保存されるという安全性と、必要なときに必要なデータにアクセスできるという利便性が実現されています。

そこまでやるか?的な内容に思われるかもしれませんが、失くすわけにはいかないデータですので、そこまでやっています。

順番にいきましょう。

 

データは大容量のポータブルHDDに集約させる


データがあちこちに散らばっているとデータを探すのも管理するのも大変なので、まずは一箇所にまとめます。

集約場所としてはポータブルタイプの外付けハードディスクドライブを使います。パソコンの中や、据置型の外付けHDDはダメです。

なんでポータブルタイプにこだわるかというと、火事や地震などの有事の際に持って逃げやすいからです。データの維持にあたってはいざというときにサッと持っていけるというのは非常に重要です。

使ってるパソコンがノートパソコンであれば、パソコンの中に保存しておけばすぐに持って逃げられるじゃないかと思われる人もいるかと思います。が、僕はやりません。容量の問題もありますが、それ以上にパソコンはよく壊れるからです。外付けHDDも壊れることはありますが、パソコンよりは頑丈です。なのでパソコンが壊れた際に中のデータも共倒れにならないよう、データはあらかじめ外付けHDDに切り離しておきます。

ちなみに僕が使っているポータブルHDDはこちら。容量は2TB(2000GB)あるので当分はこれ一つに収まります。旅行などで持ち歩くことが多いので、最も頑丈さに重点おかれているものを選びました。

紛失に備え、HDD自体を暗号化しておくこともお忘れなく。

 

頻繁に使うデータのみパソコン本体に入れDropboxと同期させておく


データを全て外付けHDDにまとめてまずは第一段階クリアというところですが、これだとちょっと不便なことがあります。データにアクセスするには常にHDDをパソコンにつないでいないといけないのです。僕はノートパソコンをつかっているので、常にHDDを持ち歩くのは煩わしいですし、セキュリティの面でも問題ありです。

なので、利便性向上のため直近でつかうデータのみノートパソコンに移しておき、それらは全てDropboxと同期させておくようにしています。

Dropboxと同期させておくことで、

・データがバソコンとクラウドの二箇所に保存され、安全性が増す。
・スマホ、タブレットからも作業が可能になる。

という利点があります。なんとなくDropboxを使っていますが、同様のストレージサービスだったらなんでも良いと思います。

ただ、Dropboxが(不具合により)パソコンとクラウドの両方のデータを同時に削除するという可能性も捨てきれないので、この領域にあるデータも定期的に外付けHDDにコピーしています。(Macユーザなので、Time Machineをつかっています。)

 

外付けHDDの中身をまるごと、容量無制限のオンラインバックアップに保存しておく


データを外付けHDDに集約し、いざというときはそれを持って逃げればよいという状態まではきましたが、さらに

・外付けHDDを持って逃げられないほどの緊急事態。
・外付けHDDの故障。

に備えておく必要があります。

これには容量無制限のオンラインバックアップサービスで備えています。

オンラインバックアップサービスは、データをクラウド上に保管するという点では先に挙げたDropboxと似ていますが、

・データの同期がリアルタイムでない。
・その代わりに保存できる容量が大きい。

という特徴があります。Dropboxのようなリアルタイムでの同期をベースにしたサービスで600GBを超える僕のデータを全て保存しようとすると物凄いお金がかかってしまいます。なので、それよりは安価ですむオンラインバックアップサービスを使っています。

これを使って全てのデータをクラウド上に保存しておくことで、故障や紛失で外付けHDDが使えなくなった場合でも、インターネット経由でデータを復旧することができるようになります。ここまでくれば、大規模な災害があった場合でもひとまず(データは)安心です。

もちろん有事でなくてもデータをダウンロードすることはできるので、外付けHDDが手元になくてもインターネットさえつながっていれば、全てのデータにアクセスでき、非常に便利です。

今使っているのはlivedriveというサービス。外付けHDDも含め、容量無制限でデータをバックアップしてくれます。

基本的な性能に問題はないのですが、クライアントソフトの動きが時々不安定なのと、日本語ファイルの検索ができないのがちょっと不満なとこです。

同様のサービスとしてはBackblazeなんかがあるみたいなので、次回のlivedriveの契約更新時には、Backblazeへの乗り換えも検討してみようと思っています。

ちなみにlivedriveは$6/月、Backblazeは$5/月(長期割引あり)で、どちらも英語版のみでの提供です。(2014年12月時点)

マカフィーも同様のサービスやっていますが、WIndows限定なので僕的には対象外。AOSテクノロジーズなる会社のAOSBOX Coolなるサービスは「外付けHDDはバックアップ対象外」とのことなので論外でした。

 

サブの外付けHDDにメインHDDの内容をコピーし、自宅以外の場所に保管しておく


さて、だいぶ整ってきましたが最後の詰めをやっておきます。

外付けHDDが使用不能になった場合でもオンラインバックアップから復元が可能なのですが、オンラインバックアップの欠点としてデータの復元に非常に時間がかかることが挙げられます。

600GBのデータを全てバックアップするのにインターネットにつなぎっぱなしの状態で1週間くらいかかったので、600GBを全てダウンロードするには少なくともそれと同程度の時間はみておく必要があります。(時間がかるのは初回バックアップのみで、二回目以降は差分のみのバックアップになるのでそんなに時間かかりません)

さらに言えば大災害等で外付けHDDが使えなくなった場合、そもそもインターネット接続自体が安定的に行われるかも疑問です。

なので、オフラインでもある程度のデータ復旧ができるよう、サブの外付けHDDも用意しました。ここへメインHDDの内容を定期的にコピーしておけばインターネットがつながらなくても、ある程度は復旧させることができます。

災害等でメインのHDDが使えなくなった時に、一緒にサブのHDDも使えなくなっては意味が無いので、サブのHDDは実家に置いておくことにしました。ので、ときどき実家に戻ったときにHDDの内容をコピーしています。


以上が僕のとっているデータ管理体制です。ここまでやっておけばよほどのことがない限り大丈夫じゃないかと思っていますが、これでダメだったら諦めます(笑)
 

そんなわけでデータがなくなる心配からは開放されたので、今後も心置きなくモノと情報を分離して、モノを持たない身軽な生活を送っていきたいと思います。

では。


【2021/11/27 追記】
現在はGoogle WorkspaceのGoogle Driveがメインのデータ格納場所。バックアップとして適宜外付けHDDにコピーをとっています。

2014/12/11

モノ減らし最大のポイントはモノと情報の分離

断捨離という言葉が聞かれなくなって久しいですが、呼び方はともかく自分の部屋はすっきりキレイにしておきたいもの。

僕も長年モノ減らしに力を入れてきたのですが、その結果モノ減らしの最大のポイントはモノと情報の分離という結論に至ったので今日はその話を。


そもそもモノには二種類あります。一つが物体として必要なモノ、もう一つが情報の入れ物としてのモノ(情報の入れモノ)です。

物体として必要なモノは、例えば食器。ご飯を食べるという目的に対して、モノ自体を物理的に使用します。これが物体として必要なモノ。他には寝具や椅子、冷蔵庫などが物体として必要なモノに挙げられます。

一方で情報の入れモノは、例えば本。大切なのは本の中に入っている情報であって、モノとしての本、つまり糊付けされた紙の束は情報の入れ物、容器です。本以外では書類全般、CD/DVDなどが情報の入れモノです。


この二種類のうち、捨てる対象となるのはもちろん情報の入れモノです。必要なのは情報であって容器は不要!この割り切りがモノを減らすための最大のポイントです。

情報の入れモノを捨てるには、当然中の情報を吸い出す作業が必要になります。その際に使うのがモノから情報を吸い出す機械、すなわちスキャナやデジカメ、CD/DVDドライブなどです。

書類を全部スキャンし、紙自体は捨ててしまうというのが一番分かり易い例です。書類の中から情報だけを吸い出して電子データとして保管し、入れ物としての紙は捨ててしまうというわけです。

本も同様です。本をスキャナで電子化してしまえば入れ物の紙の束は全部捨てられます。

基本的に紙は情報の入れ物として使われているケースが大半なので、中身を電子化し、紙自体は捨ててしまって問題ありません。僕が紙として残しているのは原本がないと面倒になりそうな保険の証書と役所の書類だけです。それ以外は全てデータ化してしまいました。

家にスキャナがない、という人もいるかと思いますが最近はスマホをスキャナ代わりに使えるアプリもあるので、ある程度はそちらで代替できると思います。(量が多いとややキツいですが)

本が大量にある場合は電子化を請け負ってくれる業者にお願いするのも一法ですね。

CDやDVDも銀色の円盤部分にはなんの価値もありません。CD/DVDドライブを使って中の情報を吸い出し、円盤はサクッと捨ててしまいましょう。(もちろん吸い出した後は、ご自身の環境で再生できることの確認をお忘れなく)

ここまでやるだけで、かなりモノが減ってすっきりするはずです。


が、他にも捨てるべき情報の入れモノは眠っています。

それは思い出の品。

子供の頃に作った工作、長く使い込んだ鞄、お気に入りだった洋服など捨てるに忍びないものはたくさんあります。もちろんそれらが今もなお物体として必要なモノであれば捨てる必要はありません。しかし、そうでなければそれは「思い出」という情報の入れ物なので捨てる対象になります。

大切なのはそのモノにまつわる記憶−思い出−であってモノ自体は不要。なので、いつでも思い出せるようにしっかりと写真に撮って残し、モノ自体は捨ててしまいましょう。

思い出の品を捨てることに抵抗がある人も多いと思いますが、これができれば更に飛躍的にモノを減らせます。僕自身も始めはかなりの思い切りが必要だったのですが、いざやってしまうと写真だけでも十分思い出せるので特に後悔はありません。むしろパソコンやスマホがあればいつでもどこでも思い出に浸ることができるので利便性が増した感じです。


といった感じで情報の入れモノを片っぱしから捨てていけば部屋は相当にすっきりするはずです。

とにかくポイントは必要なのはモノ自体か、そこに含まれる情報かを見極めること。情報のみが必要と見るや入れ物はさっさと捨てることで確実にモノは減らせますし、不必要に増えてしまうことも防げます。

最終的なゴールは「物体として必要なモノしかない」状態です。この状態をめざして、モノ減らしに取り組んでみてください。

では。

2014/07/19

怒りの発生メカニズムと対処法

今回のテーマは怒り。

そもそも怒りとは何かというところから入って、それをコントロールするにはどうしたら良いかというのを考えてみます。 

まず、怒りとは何か。

怒りの実体は混乱です。

人が怒るときに吐くセリフといえば「うるさい!」とか「邪魔!」あたりでしょうか。

もうちょっと長いのだと「なんであんたにそんなこと言われなきゃいけないのよ!」とか。

これらの怒りが発露するための前提として、「自分としてはこうあって欲しい」という願望が存在します。

「うるさい!」であれば、自分は静かな環境で過ごしたいという願望が、「邪魔!」であれば自分はすっきりした環境で作業したいという願望が前提としてあります。「なんであんたにそんなこと言われなきゃいけないのよ!」であれば、周囲の人は自分の気分を害さない言葉のみをなげかけるべきだという願望ですね。

で、その願望が実現しなかったときに怒りは発現します。

願望に支配されていたアタマが、突然つきつけられた現実に対処できず混乱し、コントロールを失っている状態が怒りです。

つまり怒りとは願望と現実のギャップに対応できていないアタマの混乱状態なのです。


では、起きてしまった怒りにはどう対処したら良いか。

願望と現実の間のギャップが混乱のもとなのですから、そのギャップを埋めるのが基本路線になります。

手っ取り早いのは自分の願望を修正すること。願望は願望に過ぎず、現実とは差があったいうのが目の前にある事実なのですから、それを受け入れて願望のレベルを現実にあわせて修正する。そうすればギャップは解消され、怒りも消滅します。


別の方法としては現実の方を願望に合うように修正するというのもあります。ただしこれが効果的かは場合によりけり。怒りの対象が話の通じる相手であれば話し合って変えて(変わって)もらうのも不可能ではないと思います。が、僕はあんまりやりません。基本的に人は変わらないので。特に人から押し付けられた外力によっては。

相手が全く聞く耳をもたなかったり、自分が取り合えるサイズを超えている(例えば相手が大きな組織であるとか)のであれば、そもそも相手を変えてギャップを解消するのは不可能です。その場合は、自分の願望を修正するしかありません。それもできないのであれば、最後の手段、関わりを断つことになります。


もっとも、一番良いのはそもそも怒りを発生させないこと。つまり、あらかじめ現実をしっかりと調べておき、願望とのギャップを小さくしておくことです。そうすれば怒りは発生しないか、発生しても小さくて済みます。

もし対象に対する十分な情報が得られないのであれば、その時点では願望は持たない。そうすれば現実があらわになったときに願望とのギャップにさいなまれることもなくなります。


となると、究極の怒り対策は常に願望を持たないことになります。願望を持たずに、全て現実ベースでものごとを進めていけば、怒りも発生しようがありません。

が、願望を一切持たないというのはさすがに味気も現実味も無いので、実際の落とし所は

・できるだけ対象のことは深く理解するように努め、過渡の願望は抱かない。
・怒りを感じたら、即座に現実と願望のギャップを探して、願望の修正を図る。

あたりがバランス良いんじゃないかと思います。


もちろん、こんな御託を並べるのと実行するのでは大違い。

僕自身は怒りをコントロールできるほど出来た人間ではないのであしからず。


では。

2014/07/18

自分で選んだのか「選ばされた」のか

僕は人に下駄を預けるのは性に合わないので、基本的に自分に関することは全て自分で決めるようにしています。

が、この自分で決めるというのが存外難しい。

決断の問題ではなく、選択肢の問題として難しいのです。


決断は言ってみれば論理の問題です。

対象の事物が持つメリット・デメリットを洗い出し、自分が優先する価値観に照らしあわせて整理する。そうすれば自ずと答えは出るので、自称理屈屋の僕にとって決断はそんなに難しくありません。


が、そもそも「どの中から選ぶか」という選択肢を揃えるのが難しい。

これは論理ではなく、知識と想像力の問題だからです。


例えばスマホの契約。最近はメジャーな携帯キャリア以外にもMVNOを使うという選択肢があります。

あるいは旅の宿。最近はホテルに泊まる以外にも、airbnbなんかのサービスを使って一般人の家に泊めてもらうという方法もあります。

こういう+αの選択肢は論理ではなく、知識と想像力で持ってくるしかありません。


+αの選択肢は他の選択肢よりも露出は少ないですし、賢い売り手はえてして+αの選択肢を隠したりもするので、+αの選択肢を揃えないままにどれか一つを選んでも、それは自分で選んだというよりは選ばされたに近いと思うのです。そして、選ばされた後に別の選択肢を知ったりするとけっこうな悔しさが襲ってきます。

だので、極力多くの選択肢から「自分で選んだ」と胸を張って言えるように、情報収集には普段からわりかし時間をかける僕なのでした。


では。

2014/07/15

ひとり旅ができる人とできない人

人を分類するときの観点は無数にあります。

女性・男性、理系・文系、未成年・成年などなど。

こういった数ある観点の中で、かなり人の本質に近い部分で分類できると思うのが「ひとり旅ができる・できない」です。

ひとり旅ができる人は、基本的に自立した人です。

自分がやりたいことを自分で決め、自分で計画を立て、自分で用意をして、自分でリスクに備える。

そしてきままに旅を楽しみながら、万が一問題が起きたら自分で対処し、責任は自分でとる。

これらをひと通りできる自立した人が、ひとり旅ができる人です。

一方で、ひとり旅ができない人は、なんらかの点で他者に依存している人です。

旅を楽しむにあたって必要ななんらかのスキルが不足しているため、その点に関しては他者に頼らざるを得ないのがひとり旅ができない人です。

それは言語的な問題だったり、護身的な問題だったりと様々だと思います。ときどき聞くのが「ひとりだと楽しめない」という声。楽しむことを他者に依存するってことですね。

このように「ひとり旅ができるか否か」には、その人が自立しているか否かが現れるのですが、これはそのまま人生観にも反映されます。

自分で全部責任をとって人生をひとりで楽しむことができるか、あるいは何らかの点で他者に依存し他者と共に生きることを前提とするのか。

こういった人としての根本に近い部分に問いかけられるのが「ひとり旅ができるか否か」です。

もちろんこれはどちらが良い悪いではなく、その人の持つ特性に合った生き方をすればよい話です。「ひとり旅はできるけど、みんなで旅行する方が好き」なんて人もいると思うので、その人は両方を上手く使い分ければ良いと思います。

僕はもちろんひとり旅愛好家。

旅のパートナーはいてもいいけど、ひとり旅ができる人限定。でもって旅の中で一緒での行動と個別行動を適宜組み合わせるってのがよいです。

これそのまま人生観。

ひとり旅してるおなごでもナンパすっか。

では。


【2021/11/27 追記】
このエントリーもまあまあ人気だった。




2014/07/14

理念の浸透度が高いのが「健全な組織」

久々の組織論。

健全な組織って何かを考えてみました。

一口に健全といっても、労働環境的に健全とか、財務的に健全とか色々あるけれど、組織にとって一番大切なのは理念の浸透度的に健全かということ。

組織が存在するということはその組織が存在する理由、すなわち組織の理念があるわけで、その理念が組織の隅々まで行き渡っているのが健全な組織だと思うのです。


理念の浸透度的に健全な組織の例。例えばおもてなしの心で有名な高級ホテルのリッツカールトン。

リッツカールトンの従業員は、ホテルの理念が書かれたクレドカードというものを持っているそうです。そこには「お客様への心のこもったもてなしと快適さを提供することをもっとも大切な使命とこころえています」という企業としての理念が書いてあるらしい。

そして従業員はそれを忠実に守って行動する。結果として高い従業員満足度と顧客満足度を誇っています。(実際に泊まったことはないですが)
 

逆に理念の浸透度的に不健全だと思った例が、今年のソチオリンピックでの日本選手団。

橋本聖子団長は、結団時に目標として「(1998年の長野五輪を超える)金メダル5個、総メダル数10個」を掲げました。(記事

この目標、実際に戦う選手にとっては全く無意味。

選手達はそもそも自身で設定した目標に対して何年も競技に取り組んできたはずです。そこへオリンピック直前にひょいと選手団から目標が出されたからといって「金メダル5個が目標だから、私も目標は金メダルにしよっと」とか「私は実力的にはメダル圏外だけど、総メダル数10個に貢献できるよう、メダル目指すことにするよ」などと思う選手がいるわけがありません。

組織の理念が全く浸透していないというか、そもそも共通の理念のもとに集まった人達であるのかすら怪しい、極めて不健全な組織に見えました。


良い例、悪い例をそれぞれ挙げましたが、周囲を見渡す限りでは理念の浸透度的に不健全な組織の方が多い気がします。

どの組織であってもその組織ができたときには明確な理念があり、その実現のために人が集まっていたはずです。が、いつしか不健全になっていく。

なぜか。

それは組織が活動を進めるにつれて継続することが目的になっていくからです。

従業員の給料を払い続けるために、売りたくもないものも売らざるを得なくなった会社なんかはその典型です。

そこまでいかなくとも、組織の理念ではなく継続性(ひいては継続的にお金をもらえること)に惹かれた人を多く雇っている会社はたくさんあります。もちろんそれらの人達も組織にとって必要な人ではありますが、そういう人が多いほど、理念の浸透度的な組織の健全さは下がります。

継続性を売りにした時点で、組織としては不健全だなと僕は思います。

ただ、企業にとって継続性というのが非常に重視されているのも事実。東証上場審査基準の最初の適格要件も企業の継続性ですし。

この辺に日本のサラリーマンがいまいち元気ない理由があるんじゃないかなー、と思ったりもします。


この現状を変えていこうなどとは微塵も思いませんが、個人的にできる対策としては、

・生活を左右するレベルで一つの組織に依存しない。
・自分が属する組織がその理念に悖る行動を取ったら、即抜ける。
・自分が組織を作る際には、絶対に継続を目的としない。

といったところです。

一つの組織に縛られず、自由にひょうひょうといきたいですな。

では。

2014/03/05

Chromeの入力欄から直接Wikipedia検索する方法

Google Chromeのマイナー機能紹介の第4回。

一旦最終回の今回はChromeのオムニボックス(上の方にある細長い入力欄)から直接Wikipediaなどの検索サービスで検索する方法を紹介します。

使用イメージとしては、オムニボックスにWikipediaを呼び出す文字列「wp」と入力します。

そして「tab」キーを押すと、「Wikipediaを検索」という表示に変わります。


そして検索したい単語(例えばイチロー)を入力すると、

この通り、Wikipediaの検索結果ページが瞬時に表示されるという流れです。うん、便利。


この機能を使うための仕込みは、前回紹介したオムニボックスから特定のURLを開く方法とほぼ同じです。

Wikipediaの例で手順を紹介します。まずは「設定」から、


「検索」→「検索エンジンの管理」へと進みます。


「その他の検索エンジン」の一番下にある、



うっすらと「新しい検索エンジンを追加」と書いてある入力ボックスまでたどり着きます。

 

ここへ必要事項を入力していくのですが、入力する内容も前回の場合とほぼ同様です。

最初の欄には適当に名前を入力。「Wikipedia」と。

次の「キーワード」の欄には対象の検索サービスを呼び出すときに使う文字列を入力します。Wikipediaであれば適当に頭文字を取って「wp」とか。日本語入力の場合と英数字入力の場合どちらでも使えるよう、日本語入力の「wp」と英数字入力の「wp」の二つのパターンで作成しておくと便利です。

最後の「検索キーワードの代わり」の欄には検索サービスのURLを入力するのですが、ここで一ひねり加えます。

通常、Wikipediaで検索するとその結果ページのURLは

http://ja.wikipedia.org/wiki/イチロー

となっています。Chromeへ登録するURLはこれをそのまま使わずに、最後の「イチロー」の部分を「%s」へと変換したものを使います。

すなわち

http://ja.wikipedia.org/wiki/%s

と入力します。

これで仕込みは完了です。


あとは冒頭で紹介したとおりオムニボックスに「wp」と入力し「tab」キーを押下すると、オムニボックスから直接Wikipedia検索ができるようになります。

 この機能、もちろんWikipedia以外の検索サービスでも使えます。登録時のポイントは検索結果画面のURLの中から、検索ワードに該当する部分を探しだし、そこを「%s」に置き換えるというところです。その手順さえきちんと踏んでおけば、ほとんどの検索サービスでこの機能を使うことができます。

検索サービスの中には、日本語で検索した際に、結果画面のURL内で、検索に使った日本語の部分が長ったらしい英数字に変換されていることもあるので、その場合は日本語ではなく英字で検索すると、URLのどの部分が検索ワードなのか分かりやすいと思います。

 
参考までに僕が登録してよく使っている検索サービスを挙げておきます。

英辞郎(英語辞書サービス)
登録URL: http://eow.alc.co.jp/%s/UTF-8/?ref=sa

goo国語辞書
登録URL:http://dictionary.goo.ne.jp/srch/jn/%s/m0u/

Google乗り換え検索(出発地をオムニボックスから指定)
http://www.google.co.jp/maps?saddr=%s


英辞郎は特に使う回数が多いのでとても助かってます。

以上、Chromeのオムニボックスから直接検索サービスを使う方法でした。


では。

2014/03/04

Chromeでブックマークを使わずに特定のURLを開く方法

前回に引き続きGoogle Chromeのマイナー機能紹介。

3回目の今回は、ブックマークを使わずに特定のURLを開く方法です。

Chromeのブックマークは常に表示してるとスペース食って邪魔なので普段は非表示にしてます。が、それだと特定のURLに飛びたい時にいちいちブックマークを開かなくてはならなくなりちと不便。

そんな時に役立つのが今回紹介する機能です。回数的には最も多く使ってる機能です。

機能の使用イメージを先にお伝えします。

例えばYouTubeを開きたいのであればYouTubeの頭文字をとって、「yt」とオムニボックス(上の方にある細長い入力ボックス)に入力し、Enterキーを押します。

すると、あっという間にYouTubeの画面が表示されます。凄まじく便利。


この機能を使うには事前の仕込みが必要です。まずはChromeの「設定」から、


「検索エンジンの管理」へと進みます。


でもって、「その他の検索エンジン」の一番下にある


うっすらと「新しい検索エンジンを追加」と書いてあるボックスに設定内容を入力します。


「検索エンジンの追加」と書いてありますが、検索エンジン以外のURLでも自由に登録できます。

先に挙げたYouTubeの場合での入力例を示します。

最初の名前の欄は適当に「YouTube」。

次の「キーワード」欄にはURLを呼び出す際に使う文字列を入力します。例えばYouTubeの頭文字をとって「yt」。

僕は英数字入力でも日本語入力でもどちらでも呼び出せるよう、英数字入力での「ty」と日本語入力での「yt」を両方登録するようにしています。

最後の「検索キーワードの代わり」には飛びたいURLを入力します。YouTubeであれば「http://www.youtube.com/」


以上で仕込みは完了です。

こうしておけば冒頭で紹介したように、オムニボックスに「yt」もしくは「yt」と入力しEnterを押すだけでYouTubeに遷移するようになります。

とっても便利な機能なので、僕は何度か訪れる可能性のあるWebサイトは全てこの機能に登録しています。前回紹介した複数のページをまとめて開くとき以外は、ブックマークはほとんど使いません。


次回は今回紹介した機能を応用して、Google Chromeのオムニボックスから、任意の検索サービス(例えばWikipediaなど)での検索を直接実行する方法を紹介します。

では。

2014/02/27

Chromeでブックマークをまとめて開く方法

Google Chromeのマイナー機能を勝手に紹介するコーナーの第2回。

今回はブックマークをまとめて開くです。

やり方は簡単で、ブックマーク内のフォルダを右クリックし、


開くメニューの中から「すべてのブックマークを開く」を選ぶだけです。


僕は朝と晩に幾つかのWebサイトをまとめて確認するようにしているので、これを使うと確認対象のWebサイトをまとめて開くことができて便利です。


次回は僕が最も多用しているブックマークを使わずに特定のWegページを開く方法を紹介します。

2014/02/25

嘉手納基地内を走って思ったこと→ここに長くは住めない


おきなわマラソンを通じて嘉手納基地の中を走ってきたので、今回はその際に思ったことを。

基地内の僕の印象は閉ざされた浅いアメリカです。

でもって、僕はここには長くは住めないなーってしみじみ思いました。

順番にいくと。

まずアメリカという点。この点は特に問題ではないです。アメリカ文化はフランクで結構好きなので。

問題なのは閉ざされた浅いの部分。

閉ざされたというのは、これはもう物理的にです。基地の周りはぐるりと有刺鉄線で囲まれており、一般人は今回のようなイベントの際にしか入れません。(もっともイベント自体はフリーマーケットやスポーツ大会などそこそこの頻度で開催されていますが)

中に住む人はもちろん閉じ込められている訳ではなく、ゲートからそれなりに自由に出入りはできるのでしょうが、事実としてぐるりと周りから隔離されている時点で僕はもうだめです。自由を全く感じられないですし、なにより不自然です。


もう一つ気になるのが浅いという点。

本国からはるか離れた地に自分たちの街を作っているので、そこに歴史があろうはずはないのですが、それにしても浅すぎます。典型的なのがこの建物。

それぞれチャペル、学校、銀行なんですがどれもおんなじような姿形してます。基地内のほとんどの建物がこんな感じでした。




建設にあたってはそれなりに合理的なんだとは思いますが、歴史や文化はみじんも感じられません。

歴史や文化をそれなりに尊重する僕としてはこの点もかなりキツいです。


というわけで、自由でなく、自然でもなく、歴史もない基地の中には僕は長くは住めないなーって思いました。

最長でも半年くらいかな。それくらいだったら、中の文化をじっくり味わう意味でも住んでみたいかも。

この先どう転んでも中に住むことになるとは思えませんが。

おきなわマラソンはそんな所感を持てるようになった、ホントに貴重な機会でした。

社会科見学も兼ねたマラソン大会。お勧めです。

では。

2014/02/20

2014 おきなわマラソン参加レポート3〜嗚呼憧れの嘉手納基地

17km付近で足がつり、タイムレースとしては終わりを告げたおきなわマラソン。

が、リタイヤするにはどうにも忍びない。

その理由は30km付近でコースに組み込まれている嘉手納基地。

基地好き、というか異世界好きの僕としては、普段絶対不可侵のオーラを放ちまくってる基地の中がどういう感じなのか、どうしても見ておきたかったのです。

その嘉手納基地は遥か10km以上先という事実におののきながらも、基地への思いを諦めきれずにジョグだか歩きだかわからないようなペースでレース再開。

いやキツかった。動かない足で走る練習なんて当然一度もしたことないわけで、どうやったら足に負担かけずに進めるか試行錯誤しながらえっちらおっちら進んでました。


とはいえ悪いことばかりでもなく。タイムを一切気にしなくて良いので、エイドを存分に楽しめました。

公式エイドよりは、勝手エイド。非常に多くの方が勝手エイド出してくれていたので、それらをかたっぱしから頂いてました。

オレンジ、バナナといった定番ものから、黒糖、ちんすこうといった沖縄ものまで種類は様々。ごちそうさまでした。


どうにかハーフを超え、


嘉手納まであと6km。

ついに到着!



さーじっくり拝見!


まずは基地の子どもたちが沖縄っぽくおでむかえ。


広っ。


街だね。完全に。


どこまでコースを外れてよいものか(そもそも撮影してよいのか)ビクビクしながら撮影。

チャペルに、


学校、


そして銀行。街としての機能はひと通り揃ってます。写真撮り忘れましたが図書館もありました。


基地の住民の皆様の応援はもちろんアメリカ式。軽くアメリカのレースに来たように錯覚します。

ちなみに米兵はこんな時でもしっかりとバディシステム。徹底してます。


よく分からないキャラに見送られつつ、


嘉手納基地探索ツアー終了。おもしろかった。


嘉手納基地内部をみて、色々思うところがあったのですが、それについては次回エントリーでまとめます。


さて嘉手納基地も見終わり、この時点でレースへのモチベーションはほぼ皆無でしたが、負けず嫌いの身としては制限時間(6時間15分)に打ち切られるのだけは許せなかったので、どうにかこうにかギリギリでゴール。




ゴール直前のここでiPhoneの電池が切れたのでゴールの瞬間の写真は無し。


というわけでなんとか完走証をゲット。ちかれた。



以上、2014おきなわマラソン参加レポートでした。

とっても楽しかったのでリベンジも兼ねて来年もまた出たいですが、来年の2月に沖縄にいるかは誰もしらない。僕も知らない。


では。

2014/02/19

2014 おきなわマラソン参加レポート2〜絶好調のレース前半

ゼッケンを受け取った前日から一夜明けて、いよいよレース当日。

参加したのはフルマラソンの部。

沖縄市にある総合運動公園を拠点に、うるま市、嘉手納町、北中城村を走るコースです。



コースの特徴は激しいアップダウン。

 

(おきなわマラソン コース情報2014より引用)


10km以降は基本的にずっと登りか降りです。キツそう。。


さてさて、前日チェックしておいた預かり所荷物を預けゲートイン。


9:00ちょうどに出走です。


目標タイムは4時間切り。最悪でも4時間半はクリアしたいなという目論見でした。

今回の作戦はレースに集中しないこと。過去何回かの経験から疲れは体力的なものはもとより、精神的な部分も大きい気がしていました。なので序盤から中盤まではできる限り気を紛らわせながら走り、精神的な疲れを溜めないように心がけました。

具体的にはiPhoneからFacebookで遊びながら走ってました。レースの様子を実況中継。想像以上に楽しかったです。レスいただいた皆様、ありがとうございました(^^)


そんなレース序盤の様子を写真で紹介します。

まずはお約束の仮装ランナー達。いちばん目立ってたピカチュウ。


さも沖縄っぽいランナー。


日本中どこにでもいる虎のおじさん。


続いて楽器での応援。

太鼓での応援がかなり多かったです。



ブラスバンドも。5km手前で早くも「負けないで」。



仮想応援団もちらほら。

プロパンでガス。


ヤクルトペア。


道路の反対側に目をやると綺麗な海が広がります。


そんなこんなでレース前半は絶好調。15kmの通過が1時間29分と4時間切りに向けてほぼ予定通り。

さんざん遊びながら走ったおかげで精神的な疲れもほぼなく「えっ?もう15km??」ってな感じでした。


が、好事魔多しとはよく言ったもの。17km付近で事態は暗転。


足がつりました。


・・・Oh。過去、レース終盤で足がつったことはありますが、こんなに早くつったのは初めて。

僕の場合、足がつるのはミネラル不足が原因です。もちろん当日はこまめにミネラル補給していましたが、こんだけ早くつるということは、当日だけでなく普段の食生活からしっかりしてないといけないってことですね。。


さて、足は回復するどころかどんどん酷くなっていくので、まだハーフにも到達していないことを加味すると、無念のリタイヤというのが妥当な選択ではあるのですが、このレースに限ってはどうしても止められない理由があったのです。